北九州・菅生の滝 平成17年5月4日
北九州市小倉南区にあり、国道322号線から県道258号線に入り、鱒渕ダムの方に下って行きます。
途中で県道28号線を道原貯水池の方に向かっていくと駐車場があり、そこから歩いて5分程度の所です。
菅生の語源には3つの説があります。
一つは朝鮮より菅王子が渡来し、この地に住んだという説で、滝の横の須川神社はかって菅王権現と称しました。
二つ目は渓流に菅が生い茂る様からです。
そして3つ目が話として...昔、香月(八幡西区)に金持ちの娘の歌姫がおりました。
美しく心優しい歌姫を、貧乏な百姓の熊彦は思い、その思いを歌にして、短冊に書いて梅の木につるしました。
歌姫はこの歌を作った人が好きになりました。金持ちの息子は歌を作ったのは自分だと嘘をつきました。
そして、歌姫と結婚してしまいました。
熊彦は悲しみ、滝に身を投げました。この後、歌姫は重い病気になりますが、
山の中の滝に身を沈めると、気分がよくなる夢を見ました。
歌姫はこの滝に行く決心をしました。夫が心配しますと、古老が、これは滝の白蛇に見込まれたためなので、
顔に墨を塗って行くと歌姫と気づかないだろうと教えてくれました。
歌姫は墨を塗って出かけました。滝壷に近づくと、滝のしぶきで墨が落ち、素顔になってしまいました。
大きな白蛇が現れ、あっという間に、歌姫を滝壷の中に連れ去ってしまいました。
女の人の化粧が激しい滝しぶきで落ち、素顔になるということで、その名が付きました。