轟地蔵と十王像<杵築市>
撮影日:平成18年10月9日
木付氏第四代頼直に一人の娘があった。姫は安岐城主田原頼泰と婚約し、
嫁ぐ日を指折り数えて待っていたが、姫のよくないうわさが広がり、破談となった。
姫は、なげき悲しみ、この「轟きの淵」に身を投げた。
父頼直は、これをあわれに思い、石工に命じて大きな石から二体の地蔵尊を刻ませ、
この「轟きの淵」ともう一体は「竹の尾城」(木付頼直の館)にそれぞれ安置し、
姫の冥福を祈ったと伝えられている。
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<付録>
@地蔵の顔に、白粉をぬって祈願すれば美人になれるとか・・・願いがかなうとも
いわれ・・・この地蔵の顔はいつも真白である。
このように人々の信仰は、 はなはだ厚くその御礼に奉納したと思われる各種各様の小さな石仏が山積している。
A轟地蔵とともに安置してある十王像は吉野朝時代末期の秀作で、市では 両地蔵像とも指定文化財に指定している。
冥界にあって死者の罪業を裁断する十王で、秦広王、初江王、宋帝王、五官王、
閻魔王、変成王、太山王、平等王、都市王、五道転輪王をいう。
(杵築市教育委員会)